2012.05.16(Wed)
「結界」 二次関数-2-
「おかえり。それじゃあ、授業を再開しましょう」
「はいはい、よろしく」
「関数ってのが何だかは大体把握したとは思うんだ。だから次は私の番ね」
「二次関数が何たるか」
「そゆこと。じゃあ、二次関数の基本式を示します」
目の前の透明な空間に文字が浮かび上がる。
y=ax2+bx+c (a,b,cは実数の定数)
「二次関数は何で二次関数って呼ばれるか分かる?」
「聴いたような聴かないような」
「うーん、じゃあ『次数』って分かる?」
「さすがにそれは分かる。あの、変数が何乗かっていうヤツ」
「よろしい。じゃあこの場合は・・・」
「右辺の項のxの最大の次数が2だから二次関数なんだ」
「まぁそんな感じで」
y=ax2+bx+c
「それじゃ、次は、私の特質行きます。ちょっと面倒な作業だから画面に示すけど、自分でもやってみてね」
「ノート忘れた」
というと、机の上に自分のノートと鉛筆が出現した。全く便利な結界だと思う。
「じゃあ、aとbとcは実数なら何でもいいって話だけど、aの値は特に重要だから私が例を示しながらやるね」
「数字最初から当てはめて考えていいのか?」
「いいのいいの。とりあえず感覚を掴むことが最初。一般化はあとでするからいいのよ」
見えない精霊はそう呟きながらaとbとcに当てはめる数字を決めた。
y=2x2+6x+8
「今回の例ではa=2,b=6,c=8でやってみます。プロットの準備は出来たかな?」
「プロット?」
「ああ、値当てはめて点を打っていく作業ね。トレースとかとも言う。とりあえず準備OK?」
「ああ、うん」
「それじゃ、x=0の場合の点を打ってみましょう。」
「えっと、x=0だとy=8か。OK」
「次。x=1」
「2×12+6×1+8だから16だ」
・・・
こんなことをしていると、いくつか点が浮かび上がってきた。
「じゃあ、繋いでみるぞ」
「おっと、その前に。曲線はデリケートだから、細かい点も打ってあげないと」
「どういうことだ?」
「んーと、一次関数は直線だったからいいけど」
「二次関数は曲線って言ったよな?」
「うん。このまま繋ぐとぎこちない直線群になるの。だから、なめらかになるように」
「ふーん…」
…………
「出来た」
「はい。こうなれば正解です」
目の前に大きなグラフが浮かび上がる。
※このグラフはMicrosoft Mathematicsというツールで生成しています。
ゆえに目盛が半端ですがご了承ください。

「二次関数は、基本的に頂点っていう端っこの点があって、そこから二方向に曲線が伸びるの」
「うん。見た感じそうだな」
「で、二次関数の曲線は、普通のは頂点を通る縦軸を軸に線対称になる」
「普通のは?」
「普通のじゃないのは横軸だったりするけど、それは今度また結界来たときにでも」
「またって言うと、何回か来ることになるのか」
「さすがに今回だけじゃ掴みきれないところもあるから。 x=ay2+by+cとか。これが横軸が対称になるヤツ」
「あー、確かに覚えられる気がしないな」
「だから、今は基礎を追いましょう」
「出遅れてるからな」
「じゃあ次、二次方程式行きます」
「来たか、ついに」
「じゃあ、今回は2x2+6x+8=0を解いてみよう」
「解のこ・・・」
言い終る前に精霊は喋り始めた。
「はい、まず、さっきの関数y=2x2+6x+8を思い出してみて」
「さっきのグラフのか?」
「そう。2x2+6x+8=0って言うのは、y=2x2+6x+8のxに何かを代入してy=0なるxを探せっていう意味だって思って」
「なるほど」
「じゃあさっきのグラフ見て、y=0になるxを探してみよう」

「・・・ない・・・?」
「はい、正解。この方程式は『実数解なし』です」
「酷いな」
「え~でも本当だもん、仕方ないじゃん。複素数の結界行ってくればもっと深い話が出来るけど」
「ふーん。じゃあ解の公式に突っ込むとどうなるんだ?」
「それは解の公式やるときに検証してみましょう」
「まぁいいか」
「こんな風に、x軸に交わらないグラフがあれば一瞬で『実数解なし』は判別できます」
「そうなるみたいだね」
「さて、今回の方程式は『実数解なし』で決着がつきました。でも毎回テストでグラフなんて書いていられません」
「そうだな」
「そこで、別のアプローチを取ります」
「計算的な方法でやるわけか」
「はい、正解。今回は私がうっかり実数解なしになる数を選んじゃったけど、違う方程式でやっていきます」
「あ、あれうっかりだったんだ」
「ゴメンね。でも多分・・・まぁいいや」
「何だよ、コソコソと」
**********
続く
**********
関数の精霊より
前回のおまけのグラフ↓

正解はy=xsin(x)でした~
え?分かるわけないって?
そんな君のために!Microsoft社が出している「Mathematics」がある!
このツールに適当に関数打ち込んでプロットしてみると楽しいよ!
「はいはい、よろしく」
「関数ってのが何だかは大体把握したとは思うんだ。だから次は私の番ね」
「二次関数が何たるか」
「そゆこと。じゃあ、二次関数の基本式を示します」
目の前の透明な空間に文字が浮かび上がる。
y=ax2+bx+c (a,b,cは実数の定数)
「二次関数は何で二次関数って呼ばれるか分かる?」
「聴いたような聴かないような」
「うーん、じゃあ『次数』って分かる?」
「さすがにそれは分かる。あの、変数が何乗かっていうヤツ」
「よろしい。じゃあこの場合は・・・」
「右辺の項のxの最大の次数が2だから二次関数なんだ」
「まぁそんな感じで」
y=ax2+bx+c
「それじゃ、次は、私の特質行きます。ちょっと面倒な作業だから画面に示すけど、自分でもやってみてね」
「ノート忘れた」
というと、机の上に自分のノートと鉛筆が出現した。全く便利な結界だと思う。
「じゃあ、aとbとcは実数なら何でもいいって話だけど、aの値は特に重要だから私が例を示しながらやるね」
「数字最初から当てはめて考えていいのか?」
「いいのいいの。とりあえず感覚を掴むことが最初。一般化はあとでするからいいのよ」
見えない精霊はそう呟きながらaとbとcに当てはめる数字を決めた。
y=2x2+6x+8
「今回の例ではa=2,b=6,c=8でやってみます。プロットの準備は出来たかな?」
「プロット?」
「ああ、値当てはめて点を打っていく作業ね。トレースとかとも言う。とりあえず準備OK?」
「ああ、うん」
「それじゃ、x=0の場合の点を打ってみましょう。」
「えっと、x=0だとy=8か。OK」
「次。x=1」
「2×12+6×1+8だから16だ」
・・・
こんなことをしていると、いくつか点が浮かび上がってきた。
「じゃあ、繋いでみるぞ」
「おっと、その前に。曲線はデリケートだから、細かい点も打ってあげないと」
「どういうことだ?」
「んーと、一次関数は直線だったからいいけど」
「二次関数は曲線って言ったよな?」
「うん。このまま繋ぐとぎこちない直線群になるの。だから、なめらかになるように」
「ふーん…」
…………
「出来た」
「はい。こうなれば正解です」
目の前に大きなグラフが浮かび上がる。
※このグラフはMicrosoft Mathematicsというツールで生成しています。
ゆえに目盛が半端ですがご了承ください。

「二次関数は、基本的に頂点っていう端っこの点があって、そこから二方向に曲線が伸びるの」
「うん。見た感じそうだな」
「で、二次関数の曲線は、普通のは頂点を通る縦軸を軸に線対称になる」
「普通のは?」
「普通のじゃないのは横軸だったりするけど、それは今度また結界来たときにでも」
「またって言うと、何回か来ることになるのか」
「さすがに今回だけじゃ掴みきれないところもあるから。 x=ay2+by+cとか。これが横軸が対称になるヤツ」
「あー、確かに覚えられる気がしないな」
「だから、今は基礎を追いましょう」
「出遅れてるからな」
「じゃあ次、二次方程式行きます」
「来たか、ついに」
「じゃあ、今回は2x2+6x+8=0を解いてみよう」
「解のこ・・・」
言い終る前に精霊は喋り始めた。
「はい、まず、さっきの関数y=2x2+6x+8を思い出してみて」
「さっきのグラフのか?」
「そう。2x2+6x+8=0って言うのは、y=2x2+6x+8のxに何かを代入してy=0なるxを探せっていう意味だって思って」
「なるほど」
「じゃあさっきのグラフ見て、y=0になるxを探してみよう」

「・・・ない・・・?」
「はい、正解。この方程式は『実数解なし』です」
「酷いな」
「え~でも本当だもん、仕方ないじゃん。複素数の結界行ってくればもっと深い話が出来るけど」
「ふーん。じゃあ解の公式に突っ込むとどうなるんだ?」
「それは解の公式やるときに検証してみましょう」
「まぁいいか」
「こんな風に、x軸に交わらないグラフがあれば一瞬で『実数解なし』は判別できます」
「そうなるみたいだね」
「さて、今回の方程式は『実数解なし』で決着がつきました。でも毎回テストでグラフなんて書いていられません」
「そうだな」
「そこで、別のアプローチを取ります」
「計算的な方法でやるわけか」
「はい、正解。今回は私がうっかり実数解なしになる数を選んじゃったけど、違う方程式でやっていきます」
「あ、あれうっかりだったんだ」
「ゴメンね。でも多分・・・まぁいいや」
「何だよ、コソコソと」
**********
続く
**********
関数の精霊より
前回のおまけのグラフ↓

正解はy=xsin(x)でした~
え?分かるわけないって?
そんな君のために!Microsoft社が出している「Mathematics」がある!
このツールに適当に関数打ち込んでプロットしてみると楽しいよ!



















